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サブカル女子はもういらない?彼女たちの存在意義

COLUMN

2019.2.26

サブカル女子とは

もはや調べることもないほど定着した「サブカル女子」というワード。

だいたいのことは想像の範疇にあるのですが、改めて調べてみると、マイナビウーマン先生のとある記事に「『マニアックなものを純粋に楽しみ、それを通じて社会に物申したくなるのがサブカル』と教わり腑に落ちました。
したがって、今回はサブカル女子とは『オタク的なコンテンツを単に楽しむだけでなく、社会へ物申す意識の高い女性』と定義します。」とあったのでそのまま拝借しようと思います。

ここで社会へ物申す意識の高い女性、というのがなかなかのパワーワードだなと。方法はどうであれ、「社会へ物申す」って別にしなくてもよくない? と思うのは筆者だけなんですかね。

物申すことが悪いとは思わないです。けれど、自分の中に留めておく、という選択肢もある中で、わざわざ物議をかもすというのがまぁなんだか香ばしい。こわい、こわすぎる。

さきほどの記事を読み進めるとこうも書いてありました。「レビューを単なる感想として終わらせず、作品へ昇華させるのがサブカル女子です。」

さ、作品へ昇華させる…? なぜそこまで固執するんだ、言語化すればいいじゃないの。作品を生むまでの情熱がすごすぎる。いやはや、私が大沢親分だったら「あっぱれ」ですよ。
そんなこんなでこの面倒くさい女子たちについて触れていこうと思います。

「サブカル女子 モテる」(約 5,350,000 件)

すごいよ500万ヒット。サブカル女子ってモテるんだってよ。いざジョブチェンジ。と思うやいなや、記事に出てくる文字のすべては「ギャップ」。おとなしそうでオタクな彼女たちが、はしゃいでいたりすると萌えると。

いや、じゃあそれ普通の女子だったらさらにポイント高いってことでは? サブカル女子はギャップがあるということは、つまりマイナスからのスタートですよ。ゼロどころかマイナス。そこから這い上がるの大変っすよ。

いつも思うのですが、ギャップって初期段階の話ですよね。初期にうまく掴んで付き合ったはいいものの、そのあとはどうするの?

よく「シンデレラ」の童話について、「王子様と結婚できたはいいけど、庶民、むしろ貧民出身のシンデレラとの結婚生活は成り立つのか?」って話がありますけど、まさにそれに近いんじゃないかなーと思います。

そこから趣味が合うとか、同じことを共有するとか、それで仲が深まればいいですよ。けれどギャップの連続だとしたら、それはギャップじゃなくてショックになりえるんじゃないかと思うんです。

結局ギャップを身に着けなきゃいけないなら、もうサブカル女子なんてやめちまえばいいんじゃないでしょうか。

「サブカル女子 モテない」(約 5,340,000 件)

はい。なので「モテない」というワードでも検索してみました。こちらも負けず劣らず500万ヒット。モテねーよ君ら。

たしかに「モテる」よりは1万ヒット減りましたが、そりゃ肯定から入りますよ。ポジティブな記事をみんな見たいですよね。そんなものは全く無視した記事がこちらになるんですが、そりゃ~モテないですよ。ギャップが必要なんだもん。

そしてですね、モテージョというサイトにサブカル女子がなぜモテないか詳細にありました。「(1)サブカルアピールが強すぎる」。こんなマイナーなバンドを聞いているとか、映画は単館に限るとか、面倒くさいこだわりでこじらせまくっていると。

「(2)極端すぎるメジャー叩き」では、あのバンド昔はよかったけどメジャーになったらだめだよね、映画は字幕で見なきゃ! とか、さっきから音楽と映画しかないんかお前らとしか思えないですね。バンドはレーベルとか事務所とかのしがらみがあるからしょうがないですよね。日本語吹き替えはそれはそれで声優の仕事ぶりがすごいから評価してもいいですよね。もっと大人になってほしいところですね。

そして「(3)男ウケ要素ゼロのファッション」。これですよ本当。黒縁メガネ、ヘッドフォン、一眼レフ、アコギ、ぜーんぶじゃまだから! ありのままのお前で勝負してみろよブスと大半の男性が思ってますよ。

それと「(4)SNSのつぶやきが痛い」。ライブ参戦!お茶!猫!空!ぶっ殺すぞまじで。お前が橋本環奈なら日本国民がいいねするけどな、てめーみたいなサブカルブスが毎日何やってるかなんて誰も興味ねーよ。ちなみに筆者は空の写真を撮っている人を思わず撮ってしまったことがあります。気持ち悪すぎて。

最後に「(5)非サブカル女子を見下している」えええ〜。最下層の人間が何やってるんですか。君らにはギャップしか求められてないのに。

メインカルチャーのメインカルチャーたる所以を考えなさいよ。それはメインだからだよ。君らの存在はカウンターになってないからね。なんか言ってるなーとしか思われないですから。大人しくしておいたほうがいいんじゃないでしょうか。

「サブカル女子 ヤれる」(約 242,000 件)

え〜こちらですね、もはやギャップなんてないサブカル女子のみなさまに朗報をと思いまして、親切心で調べてみました。

それが引っかかったもののですね、記事ごとに内容がなさすぎてですね、そもそもあまりヤれるとさえ思われていない模様です。眼中になかったようです。大変申し訳ございません。

まぁここまで読んできた皆さんなら予測できていたと思います。わざわざこんなことしてほんっっっとすみません。

でも一応、ヤれる記事を紹介しますと、「サブカルが好きだろうが、嫌いだろうがどうでもいいのです。大事なことは一つだけです。【サブカル女=メンヘラ】この事さえ覚えておけばいいのです。

なぜ、これだけ覚えておけばいいかと言えば・・・【メンヘラ=依存性が高くセフレにしやすい】という公式があるからなのです。

すべての公式をつなげると・・・【サブカル女=セフレにしやすい】」とのこと。

いやもうサブカル関係ない! ただのメンヘラ! まぁたしかにサブカル女=メンヘラ女という方程式よくわかりますけど。

最近この記事のために仕方なく「#サブカル」で調べてたら「病みかわいい」って言葉が出てきましたよ。かわいいわけないだろ。対局にあるわ。

さらに「サブカル好きのアラサー人妻はセックス中毒」らしいですよ。「サブカル」に加えて「アラサー」「人妻」という要素が加わるともう入れ食い状態ってことですよね。すごい偏見。でもこういう偏見を持たれるのがサブカル女子。かわいそう。

また、「特にサブカル好きや、ヲタクなんかの、何か一つの事に集中してしまうような依存性の高い人妻は・・・もぅユッルユルですよ」。偏見爆発。この記事書いてる奴が言うなと思われそうですが。

ということで、サブカルメンヘラには価値がある、ただのサブカルは用無しということでした。

「サブカル女子 ブス」(約 291,000 件)

さて、この記事を書いていて一つ良かったなと思うことがあります。それは普段踏み入れることのない魔境に入ることができる、いや入らざるを得ないという状況に追い込まれることです。

ということで、日本のインターネットの魔境ことガールズちゃんねるを拝見いたしました。すると「サブカル女子にありがちなこと」という願ってもいないスレッドが。

そこで見てしまったものを列挙しようと思います。「ボブでブス」「基本、ブス。持て余した自己顕示欲が顔に出ていて、いつもガツガツしている印象」「奇抜な服装はブスの逃げ道」「ぱっつんボブでブス。」とブスの嵐! こわーい。

と、サブカル女子=ブスという方程式が成り立ってるそうです。ブスの権化・サブカル女子。さきほども記述しましたが奇抜な服装=男ウケ要素ゼロのファッションですからね。点と点がつながりますね。

AbemaTVでは「おぎやはぎのブステレビ」という素晴らしい番組があるそうで、そこで「ブスとサブカルの関係」という議論がなされたそうです。その番組で挙げられたこと。

「出版社に勤務する原西なつみは、“キラキラ女子”への対抗心を理由に挙げた。容姿では太刀打ちできないため、個性的な服装やマニアックな趣味を持つことで、優越感に浸ろうとするのだという。芸人のぐっちは、ファッションや清潔感に気を遣う“サブカルブス”の努力を称え、『ブスの頂点』と称賛。『イケているグループに迎え入れられるのもサブカルブス』と話すなど、尊敬の念を示した。

また、後藤奈央は、サブカルに走る人は『モテから逃げている』との持論を展開。『普通に生きていると、モテるか否かは大事。そこでサブカルに走れば、ブスでもモテとか関係なくなる』と考えを明かした。

ここで矢作が『かわいいサブカル女子』に対する印象を尋ねると、『陣地を荒らされていると思う』と不快感を露わにし、近年は“キラキラ女子”が“サブカルブス”に憧れを抱く傾向もあると話していた。

と、つらつらとコピー&ペーストしてしまいましたが、サブカル女子さんってもはやモテとか関係なかったんですね。すみませんでした。ただキラキラ女子に憧れられてるらしいっすよ。よかったね。そんなわけないけどね。本当はおちょくられてるだけですよ。

「サブカル女子 行く末」(約 28,800 件)

さらに女子の味方・女子SPA!にこんな記事がありましたよ。「非モテをアピールする“サブカル女子”の行く末は…」。このタイトルを見た時ここに正解がある! わーいと思っちゃいました。

そんな記事の内容はと言うと。「キャラの枠に入らなきゃという強迫観念を感じますね。人と違うことをして自己表現をする喪女も多いですが、違いすぎるのは寂しいから、同じ性質の人とグループをつくりたい。

昔はオリーブ系、アンノン族と、雑誌で分けられましたが、今はゆるふわ系、森ガールと、ファッション以外の部分でキャラ分けされています。

ファストファッションブームで誰もが似たような服を買えるようになった分、言動などの内面を押し出さないといけないのかもしれません」と辛酸なめ子さんのお言葉。

まさに「社会へ物申す意識の高い女性」ですわね。背景にはファストファッションブームがあったんですね。ZARAとかH&Mがなければ彼女たちは日陰にいる存在のままだったのに。まさかこんなふうになるとは。人類ってこわい。

そもそもキャラの枠に入らなきゃという強迫観念がわからないですよね。普通の女子はカテゴライズされようとなんて微塵も思ってないですから。まずスタート地点からおかしいんですよ。その思想はなぜ? やっぱりメンヘラだから?

やっぱり橋本環奈がいいのよ

結局いつの世も清楚な女がいいわけです。平安時代から続く、清楚が女性美の最大のポイントであるという歴史があるらしいんだから間違いない。

清楚ブスか、サブカルブスか、ブスにとっては二択なわけです。たとえかわいくともめんどくさいと思われるのがサブカル女子。せっかくなら橋本環奈方面の清楚系女子に転向することをオススメします。

ちなみに、サブカル女子が好きな風変わりな方にサブカル女子を落とす方法をご説明しますと、「サブカル女子は個性的で人とは違う、独特のセンスがあると言われることが喜びにつながります。

うまく相手を立てながら、女性が知らないディープな知識を面白おかしく話すことであなたへの好意が生まれることは間違いありません。ぜひ参考にしてくださいね。」だそうです。

ここまで呼んできた方には「知っとるわ!」とお叱りの言葉をいただきそうですが。ムダ知識ですみません。

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