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剛力彩芽のそっくりさんとしてテレビ出演した謎の美女・・・毛利葉月氏

SPECIAL

2018.10.22

『剛力彩芽』のそっくりさんとしてテレビで取材を受けていた毛利葉月氏。そんな葉月氏に取材をさせて頂き、わかったことがあった。
それは可愛い見た目だけではなく、彼女の見た目にも負けない今までの軌跡が素晴らしく興味深いものだったということだ。

毛利葉月とは何者!?

photo by Marco Perboni
hair-make by Saori Suzuki

ご飯を食べに行った帰り道に・・・

大学の授業の合間に、ご飯を食べに行ったんです。その帰り道に『ソノサキ』っていう番組の方に声をかけられて、「芸能人に似ている子を探しているんですけど、剛力彩芽さんに似てるって言われませんか?」って言われて。それがキッカケで出演しました!

最近はあまり無いんですけど、高校生の時はめちゃくちゃ似てるって言われてて。文化祭の後夜祭でも、剛力彩芽さんのダンスを踊らされました。笑

とても綺麗な方なので、似てるって言われるのは嬉しいです。でも自分では似ているのかわからないんです、親にも似てるって言われるので。笑

好きな音楽に携わりたい!

昔からずっと音楽が好きで、学生時代にバンドのマネージャーと、その後アイドルのマネージャーをしていました。知り合いのバンドの方に頼まれて、 PV にもたまに出てたりしました。

大学に入りたてか、高校卒業したばっかくらいでした。音楽に携わりたいっていう気持ちがあって、まずは音楽業界にコネクション作ろうと思ったんです。ライブハウスが一番手っ取り早いのかなと思い、渋谷にあるO-nestっていうライブハウスで働いていました。

働いていて楽しかったのは、O-nestに来るバンドさんが、自分が全然聴かないジャンルのバンドさんだったので、いろんな音楽を知れたっていうことです!朝、昼から夜まで1日中あるのでちょっと大変だったこともありましたけど、でも楽しかったです!

若いうちからいろんなこと経験したかったので、大学に進学するのも本当は悩んでたんです。ESPっていう音楽専門学校行こうと、ぎりぎりまで思ってたんです。でも、専門学校は2年間じゃないですか。
2年間で音楽をやるよりは、4年間で大学に通いながら自分で別のことをしたほうが、学歴もついていいなと思って、大学へ進学することを決めました。

マネージャーという形で音楽業界へ

「お金いらないんでやらせてください!」初めてバンドのマネージャーに

高校生の頃からめちゃくちゃライブハウスに通ってました。進路について考えるときには、絶対音楽業界に関わりたいなと思ってました。それでそのライブハウスで自分からバンドに声をかけたんです、「スタッフ募集してないですか?」って。で、「お金いらないんでやらせてください」って無償で全部やってました。

そのバンドには、今どきっていうよりも、なにかちょっと古い感じがあったんです。他のバンドにはないものをめちゃくちゃ持ってるなって思って、 ライブを見た瞬間に「このバンドデカくしたい!」と思ったんです。最初は断られたんですけど、ガッツを見せてやらせてもらいました。

そうですね、いろんなツテを使いました。メンバーには最初の頃本当に嫌がられていましたね。あんまりよくわからない 、バンドマン目当てに来てるんじゃないかって多分思われてましたし、ファンにも結構そういう目で見られてたりとかしました。でもわりと早い段階で認めてくれて、今でも会うような仲です。

業務としては、足りてないところは全部っていう感じでしたね。そんなにバンドの活動は忙しくはなかったんですけど、なんだろうな・・・「ミーティングをやりましょうよ」って言ったりとか、スタジオにもライブにも、絶対ついて行って、物販どうしたら売れるかって考えたりとか。ライブハウスとのメールのやりとりとかもしましたし、ハイエースも運転してました。

週1くらいに絶対に名古屋か大阪でライブがあったので、運転できることは必要でした。初めて免許取って、初めて運転した車がハイエースだったので、メンバーもちょっと怖がって、最初の方はあまり運転させてもらえなかったんですけどね。笑

女の子という壁、年齢の壁が辛かったりもしました

バンドのマネージャーを経験して、全部ためになりましたね。本番前から本番後まで一連の流れを見れるし、アーティストによっての意識の差とかも見れて。売れてる人達って本当に努力してるんだなって分かりましたし、こんな経験をさせてもらえることが本当にありがたかったです。

辛かったことは、女の子だってことです。バンドマンの世界って、結構男の世界なんです。19歳の未成年の子がいると『白い目で見られて』ではないですけど 、何しに来たんだみたいなのが多かったですし、大人の方が対等に話してくださらないんです。

小さいころから男兄弟に挟まれて育ってますし、小学校の時なんかもずっと男の子に混ざってサッカーとかしてたんですけど、やっぱ大人になるにつれて、女性として見られるじゃないですか。それが結構悔しかったです。

マネージャーをしていた最後のあたりにはわりと知り合いの方も増えて、対等に話してくださったのは嬉しかったんですけど、やっぱり最初の方は辛かったですね。

それともうひとつ、打ち上げも辛かったです。未成年だったのでお酒も飲まなかったですし、夜眠いし、運転もしなきゃいけなくて。結構体力的に辛い時もありました。酔っ払いの喧嘩とかもありましたし、結構ハードでした。

ただの大学生にはなりたくなかったのでアイドルのマネージャーもやりました

後にバンドが解散してしまったんですが、ちょうどそのタイミングで知り合いの方から、アイドルのマネージャーを探している人がいるって教えていただいたんです。それで、その方から「やってみない?」ってお誘いいただいた時にすぐ、「やります」って返事しました。

正直、アイドルには当時全然興味なかったんです(笑)。でも、『ものは経験』だし、ただの大学生にはなりたくなかったのでしました。

バンドとアイドルのマネージャーは全然違いましたね。アイドルの方が気をつけなきゃいけないことがすごく多かったです。アイドルとお客さんとの距離については特に。女の子だし、まだ若い子たちなので、私が車を運転して家まで必ず送ってました。

女の子なので、すごい感情とかが出やすいんです。Twitterで、お客さんのツイートの内容を見た時とか。ライブ前にナイーブになって泣いちゃったりとか、終わった瞬間に倒れ込んだりとか。すごいいいライブだったのに悔しがってたりとか。

そういう彼女たちのがむしゃらな背中に、いつも元気もらってました。それと、プロデューサーとアイドルのメンバー達の信頼関係がすごく強いのが印象的でした。その人だからついていくっていう感じなんです、みんな。

私は丁度その頃くらいに大学の卒業が近づいてたんですが、イベントやライブがあればその都度休だりしていたので、ちょっと卒業が危なかったりもしました。でも留年はダサいから、なんとか卒業しました。学業と両立するのはそこが大変でした。

そう言えば、アイドルのマネージャーしてる時に1番やっちゃったって思うことがあって。昼に会場入りして、ザ・ファイナルだったんですけど。笑

ライブが終わって、メンバー全員結構別々のところに住んでて、全員送って、次の日事務所の引っ越し作業があってという24時間稼働していたときがあって。その時に、最後の最後に、ハイエースをバックしている時に電柱にぶつけてしまって。笑 窓ガラス割れました・・・それが一番の失敗ですかね。笑

経験してきたことからそれを未来へ繋げていく

photo by Marco Perboni
hair-make by Saori Suzuki

今働いている音楽とは違う仕事をいずれは音楽へ介入させていきたい

就職活動と同時にアイドルのマネージャーもやめました。普通に就活したんですが、『どれだけ早く成長できるか』と、『音楽業界ではないところでいつか音楽業界に介入出来るような業界』を軸に就活しました。今は広告代理店で働いてます。

やっぱり好きを仕事にするのはダメだとか言う人もいるんですけど、私には結局切っても切れません。音楽業界を違う形で発足していきたいなと思っています。

バンドやりたいって思ったことも何回もあります。でもマネージャーしていたバンドに出会ってからは、一切思わなくなりました。私は裏で支えたりする方がしたいなって。

それでとりあえず、今の会社にはいて3、4 年だろうと思ってます。成長スピードが速い会社なので、多分3、4年いたら一通り覚えるものは覚えると思うんです。でもそうですね、4年目くらいには自分がやりたいことをやってたいです。音楽業界に今の仕事応用したりして。

やりたいことがありすぎて、まだ定まってないですが、今後の展望としては、マネージメントもしつつ、事務所経営もやっていきたいです。始める時に、一緒にやってくれる人を募集してます!

根性だけで生きてます

今自分が、まったくの新社会人で、悩むことも多いです。でもあの時に比べればって思うと頑張れますね。本当そのバンドのおかげだと思います。貪欲にいろんなことを乗り越えられた所は。
それと、私は縁だけはすごいついてると言うか、良いご縁がよくあると本当によく実感します。学校で繋がった方と、ここでまた出会えるんだとか。そういうことが多いので、ご縁は大事にしてます。

マネージャーも学生だからできたことだと思うんです。多分大人だったら許されないようなことばっかりしてたんだろうなと思います。いい意味で無知だったなって思います。学生の特権フルに使いました!笑

私が経験してきたことから思ったのは、音楽業界で食べていくにはひたすら動くことが大事だってことです。

やっぱり、ひたすら動いていることで、いろんな人に出会うじゃないですか。どこでもそうだと思いますけど、音楽業界って結局人と人の繋がりがめちゃくちゃ大きいと思うので。とにかく動いて出会う人を大切にするってことが大事だと思います。

ひたすら自分から動いて 1つ1つの出会いを大切にすること

若いうちに色んなことを経験したい、好きな音楽に携わって生きていきたいという気持ちの強さが葉月氏からとても感じらた。

『女だから』『若いから』そういう理由で相手にされないことも経験してきて、それでも認めてもらえたのは彼女の貪欲な行動力があったから。しっかりと計画をして、それを実行に移す。葉月氏はそのことで誰にも経験できないような体験が出来てきたのだ。

今後の葉月氏が新たに切り開いてくれるであろう音楽の世界、また新しい動きに注目していきたい。

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